高山病とは?

高所では、気圧が下がるため空気が薄くなり、それに応じて空気に含まれている酸素の量も減ります。体がそのような環境の変化に順応することができずにいくつかの特徴的な症状が出現した場合は、高山病と診断されます。症状が出現する標高やその高さに慣れるまでに要する時間には個人差があり、同じ人でもその時の体調によって異なります。通常、標高2500mくらいから発症する可能性がありますが、海外のトレッキングコースには標高4000mを超えるものもありますので経験豊富な方でも注意が必要です。また、標高3000m~4000mの高地まで乗り物で行ける場合でも高山病を発症する可能性があります。高齢者では、標高1500mからを高所と考える必要があります。

当院での対応

高山病の予防薬としてアセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)を処方しています。当院では高山病になっても対応出来るように予備も含めて10錠で処方しております。

価格 ダイアモックス250mg錠 10錠 3300円

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ダイアモックスについて

ダイアモックス(アセタゾラミド)には脳の血管を拡げる働きがあります。脳の血管が拡張すると脳内の血流が増すため、高地で生じる脳内の低酸素状態が改善されます。また、ダイアモックスを服用すると呼吸中枢が刺激され、呼吸回数が増えるため、血液中の酸素の量が増えます。

予防薬としてのダイアモックス服用
高山病予防には、高地に到着する前日から到着3日後までの4日間、1/2錠(=125mg)を1日2回服用するのが標準です。

ダイアモックスの副作用
手足にしびれを感じることがあります。ただし、このしびれは次第に改善されることがほとんどです。

ダイアモックス服用の注意点
予防薬としてダイアモックスを服用しても高山病を発症してしまった場合、ダイアモックスを治療薬として用います。治療薬として服用するときは、予防の倍量となり、1回1錠(250mg)を1日2回服用します。頭痛薬と併用してもかまいません。
ただし、ダイアモックスが高山病のすべての症状に効果があるわけではありません。ダイアモックスを服用しても高山病の症状が悪化する場合、すぐに下山するなどの対応が必要です。

参考/引用:厚生労働省検疫所FORTHホームページ