麻しんに気をつけましょう!

麻しんの感染事例が報告されています。
今後、国内外問わず交流が広がることで更なる感染拡大が懸念されます。

麻しんはどんな病気?

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていないヒトが感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

抗体検査で確認できます!

麻しんの抗体が十分にあるかどうかは、抗体検査を受けると確認することができます。

麻しん抗体価と必要予防接種回数

あと2回の予防接種が必要あと1回の予防接種が必要今すぐの予防接種は不要
EIA法-IgG2.0未満2.0~15.916.0以上

当院での抗体検査

抗体検査(採血)食事制限なし  ¥3,500

当院に直接来院していただき、受付で「麻しんの抗体検査希望」とお伝えください。

当院の診療カレンダーはこちら

ワクチン接種が予防に有効です!

ワクチンと注射器でウイルス撃破麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。ワクチンを2回接種したことがない方やこれまで麻しんに罹患したことがない方は感染するリスクがあるため、ワクチンを接種することが推奨されています。
年齢によるワクチン接種回数は以下の表を参考にしてください。

生年月日
接種回数について
1972(昭和47)年
9月30日以前生まれ
1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)10月1日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は、合計2回のワクチン接種をお勧めします。
1972(昭和47)年10月1日~
1990(平成2)年4月1日生まれ
定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。
1990(平成2)年4月2日~
2000(平成12)年4月1日生まれ
特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため、対象時期に2回目の接種を受けておらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。
2000(平成12)年4月2日以降生まれ定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。

当院での予防接種

麻しん風しん混合ワクチン(MR) ¥12,300

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