厚生労働省も新型コロナウイルスに関するQ&Aを各種出しています。
そちらもぜひご参考ください↓↓
厚生労働省Q&Aページ

◆一般の方向け Q&A◆

Q. 新型コロナウイルスに感染すると、どのような症状がでますか?
A.  主な症状は、発熱・咳・頭痛・体のだるさです。一般的な風邪の症状に似ていますが、症状が長引く傾向があります。症状が現れない人もいます。また、味やにおいを感じにくくなる場合もあることが分かってきています。
Q. 症状がでたらどうすれば良いですか?
A. 37.5℃以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさがあれば、保健所の「帰国者・接触者相談センター」に電話でご相談ください。ご高齢の方や基礎疾患がある方、妊婦さんは、症状が2日程度続いたら相談しましょう。症状がこの基準に満たない場合は、かかりつけ医や近隣の医療機関に電話でご相談ください。ただし、感染拡大を予防するためにも、可能な範囲で自宅での療養にご協力ください。
急に味やにおいの異常を感じるようになった場合は、2週間は不要不急の外出を控えましょう。その間、医療機関への受診は控え、体温を毎日測定します。2週間経っても他の症状が無く、味覚や嗅覚が改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
Q. どのように感染しますか?
A. 1)飛沫感染と2)接触感染の2つが考えられます。
1)飛沫感染・・・感染した人の咳やくしゃみ、鼻水、つばなどの飛沫(飛び散ったしぶき)の中に含まれたウイルスを、口や鼻から吸い込むことで感染します。
2)接触感染・・・感染した人が咳やくしゃみなどを手でおさえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の人がその部分に触るとウイルスが手に付き、その手で自分の口、鼻、目などを触ることで感染します。
Q. 潜伏期間は?
A.  1~14日程度とされています。
Q. 外出はどのくらい控えれば良いですか?
A.  買い物の頻度はできるだけ少なくしましょう。宅配サービスを活用するのもおすすめです。
この地域には、人の多くない風通しの良い場所がたくさんあるため、散歩をしたり、庭に出たりして毎日15分程度日光を浴びるようにしましょう。
Q. 家族に新型コロナウイルスの感染が疑われるとき、家庭内で気を付けることは?
A. 家庭では以下の8点にご注意ください。ご本人は外出を避けてください。ご家族、同居されている方も熱を測るなど健康観察をし、不要不急の外出を避けます。特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。
(1)部屋を分ける
個室にしましょう。食事や寝るときも別室とします。部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをおすすめします。寝るときは頭の位置が互い違いになるようにしましょう。
(2)感染が疑われる家族のお世話は、できるだけ限られた方で行う
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などが、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けるのが望ましいです。
(3)マスクをつける
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないようにしましょう。マスクを外す際には、表面に触れないようにゴムをつまんで外し、外した後は必ず石鹸で手を洗います。マスクが汚れたときは、清潔なマスクと交換してください。マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆いましょう。
(4)こまめに手洗いをする
(5)部屋を定期的に換気する
(6)手で触れる共有部分を消毒する
物に付着したウイルスはしばらく生存します。ドアノブやスイッチなどは、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。タオルは共有しないようにします。
※家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25㎖)になるように調整してください。
トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
(7)汚れたリネン、衣服を洗濯する
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。  ※糞便からウイルスが検出されることがあります。
(8)ゴミは密閉して捨てる
使用したティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てます。その後は石鹸で手を洗いましょう。
Q. もし感染したら、どのような治療をしますか?
A.  新型コロナウイルスそのものに効く薬はまだ確立していませんが、退院された方々は、熱や咳などの症状を抑える治療(対症療法)をうけました。具体的には、解熱剤や咳止め薬、点滴などが行われています。肺炎を起こした場合は、酸素投与や人工呼吸器を使うこともあります。

◆お子さんに関する疑問◆

Q. 子供が新型コロナウイルスに感染すると、どのような症状がでますか?
A. 子供の感染者数は大人と比べると少ないですが、感染しやすさは大人と変わらないことも分かってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、かわいた咳がみられるようです。一方で、鼻水や鼻づまりなどの上気道症状は少ないようです。大人と同じように、発熱が続き肺炎になる例も報告されており、嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状を認めることもあります。血液検査でも明らかな特徴はありません。胸部レントゲン検査や肺のCT検査で肺炎を認める患者さんもいますが、ほとんどが1~2週間で回復しています。感染しても無症状である可能性も指摘されていますが、子供は正確には症状を訴えられないことに注意が必要です。
Q. 子供の新型コロナウイルスは重症化しますか?
A. 小児が重症化する割合は大人と比べるとかなり低いようです。しかし、大人と同様に呼吸状態が悪くなることもあります。年齢の低い乳児などは注意が必要です。
Q. 小児喘息などがある子供が特に注意すべきことはありますか?
A. 一般的に、小児喘息などの合併症をもっている子供の呼吸器感染症は重症化する可能性があります。ただ、基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの医師にご相談ください。また、周囲の人が感染しないように気を付けることが重要です。
Q. 乳幼児健診や予防接種は遅らせた方がいいですか?
A. 乳児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結びつけることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種することがとても重要です。
新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も流行が続くことが想定されるため、その間に健診や予防接種を遅らせるデメリットは大きいと考えられます。したがって、いつも以上の配慮が必要にはなりますが、予定通り実施するのが良いでしょう。

Q. 母乳はやめておいた方がいいですか?
A. 母親が感染している場合は、接触や咳を介してお子さんが感染するリスクがありますので、直接の授乳は避ける必要があります。母乳自体の安全性については現時点では明らかではありませんが、中国からの報告では、感染した女性6名の母乳を調べたところウイルスは検出されなかったそうです。そのため、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗いなどを行った上で搾乳により母乳をあげることは可能と考えられます。
Q. 子供もマスクはした方がいいですか?マスクができない場合はどうしたらいいですか?
A. 感染している人のくしゃみや咳に含まれる飛沫を直接浴びたり、ウイルスが付いた手で口や鼻を触るのを防ぐためにもマスクは有効ですが、小さなお子さんでは難しいかもしれません。子供の患者さんの多くは家庭内で親から感染しているため、保護者の方が感染しないこと、感染した方から1~2m以上の距離を保つことが、お子さんの感染予防につながります。ウイルスが付いたおもちゃや本などに触れた手で口や鼻、目を触ることでも感染するため、手洗いや消毒も大切です。
Q. 休園・休校中は、外出や友達と遊ぶことを避けるべきでしょうか?
A. 子供にとって遊ぶことは、心身の発達においてとても重要です。また、日光を浴びることは骨の成長にも関わるため、1日15分は日光を浴びるように心がけましょう。
感染のリスクを下げるために以下のことを守れば、外出や子供同士の遊びは可能です。

・本人や家族に風邪症状(のどの痛み、咳、発熱、嘔吐、下痢など)があるときは、外出を控える
・風通しの良い屋外などを選ぶ
・大人数で集まらない
・みんながよく触れるものに触ったあとは手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする
・遊ぶ場所にお年寄りや基礎疾患のある方がいない
Q. 休校中の学習の遅れが不安です。
A.  文部科学省が、各学校で工夫して学習の遅れを補うような授業や補習が行われるように働きかけています。また、学習支援ツールとして、自宅等で活用できる教材や動画などが公開されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
・子供の学び応援サイト(文部科学省)
・学びを止めない未来の教室(経済産業省)