当院には磐田市・袋井市・掛川市に在住・勤務されている方が、健診結果の相談をしに受診されることが多くあります。
健診で受診を推奨された時にどう言った流れで検査や治療をしていくか、流れをお伝えします。

1.甲状腺が腫れていると指摘された

2.脂質が異常と指摘された

3.高血圧と指摘された

甲状腺が腫れていると指摘されたら(甲状腺腫大)

甲状腺とは喉仏の下にある蝶々の様な形をしている健康も守るために大切な臓器です。
通常は薄い臓器でもあるため、触ってもよく分かりませんが、腫れやしこりがあると、
手で触って分かる様になります。甲状腺から分泌されるホルモンは、各器官の働きを活発にして、新陳代謝をよくする いわゆる「元気な源です」。

甲状腺ホルモンの働き

①脳の活性化:脳に作用して、その働きを活性化する。

甲状腺ホルモンが足らないと、ボーとしたり、元気がなくなったり、認知症の様になったりします。その為、認知症が疑われたときに調べられる検査の1つです。

②体温の調節:新陳代謝で得られたエネルギーで体温を調節する。

甲状腺ホルモンが足らないと、低体温になることがあります。

③心臓や胃腸の活性化:心臓や胃腸に働きかけ活性化します。

甲状腺ホルモンが足りないと、心臓の機能が低下して、心不全の症状として、息苦しさや、浮腫がでてくることがあります。胃腸の動きが悪くなると便秘がちになります。

甲状腺ホルモンが多いと、脈が速くなる頻脈と言う状況になり、疲れやすくなります。また、胃腸の動きがよくなりすぎて、下痢になりやすいです。

④新陳代謝の促進:全身の細胞の新陳代謝を促進して、エネルギーを作ります。

甲状腺ホルモンが足らないと、太りやすくなり、汗をかきにくくなります。
逆に、甲状腺ホルモンが多いと、汗をかきやすくなり、体重が減りやすいです。
多すぎても、少なすぎても疲れやすくなります。
甲状腺腫大の原因として 甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症・甲状腺腫瘍があります。

検査の流れ

1.問診:甲状腺機能異常に伴う症状がないか確認します。

2.診察:合併症がないか確認します。

3.甲状腺機能を調べるために血液検査をします。

4.甲状腺エコーで甲状腺の大きさ・血流(バセドウ病で血流が増加します)
甲状腺に結節(腫瘍)がないかを確認します。

5.甲状腺エコーの結果により 必要があれば血液検査を追加

治療

橋本病:甲状腺機能が低下していたら内服追加します。
バセドウ病:治療開始、必要に応じて総合病院へ紹介します。
甲状腺のう胞:特に問題が無いため、様子を見ます。
甲状腺結節:大きさ・正常により3-6ヶ月後に再検査、状況により検査・手術ができる病院へ紹介します。

病気の詳しい説明はこちら

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能低下症

脂質が異常と指摘された(脂質異常症)

検査の流れ

1.問診:脂質異常症の原因となり得ることがないか、合併症がない確認します

2.診察:原因となり得る病気や合併症がないか確認します。

3.脂質異常の原因となり得る甲状腺機能低下症がないか確認します。
検診日から日数が経っていれば、コレステロールや中性脂肪の再検を行います。

4.年齢や健診の初回指摘からの年数に応じて動脈硬化の検査を検討します。

5.栄養指導でご本人の生活状況などに合わせてお食事・運動のアドバイスを行います。
極力 お薬を使わないで改善することが目標になります。

6.2回目以降の栄養指導は、対面・オンラインどちらでも可能です。

7.複数回の栄養指導を経て、血液検査をして、効果の有無を確認します。
状況に応じて内服薬を検討します。

病気の詳しい説明はこちら

脂質異常症

高血圧と指摘された

検査の流れ

1.問診:高血圧に伴う症状や合併症の有無、原因となり得る病気がないかを確認します。

2.診察:原因となり得る病気や合併症がないか確認します。

3.高血圧の状況によってはお薬の開始やホルモンの血液検査を検討します。
高血圧の程度が軽い場合は、白衣高血圧と言って緊張して血圧が高い場合のことが
あるため、自宅での血圧測定をします。
京都大学と共同開発している24時間自動血圧計を用いることもあります。

4.塩分摂取量を測定して、お食事・運動のアドバイスをします。

5.年齢や健診の初回指摘からの年数に応じて動脈硬化の検査を検討します。

病気の詳しい説明はこちら

高血圧