【溝口情報局】若い人も要注意!痛風チェックリスト

こんにちは。溝口ファミリークリニックです。
今回のテーマは、「風が吹いただけでも痛い」といわれる「痛風」です。
健診で尿酸が高めといわれている方や今まで痛風発作を起こしたことがある方はもちろん、
運動不足や食べ過ぎに心当たりのある方もぜひ最後までお読みください!

コロナ渦で痛風患者さんが増えている!

コロナ禍の今、痛風に悩む方が増えているのをご存じでしょうか?日本生活習慣病予防協会が実施したアンケートによると、コロナ前と比べ、痛風や高尿酸血症の患者さんが約3割も増えたようです。しかも、20代や30代といった若い年代も増えています。

家飲みをする人この背景には、新型コロナ対策によって生じた仕事や生活環境の変化が考えられます。
通勤や外出の機会が減ったことによる運動不足、家でのお酒や食事量の増加、生活の変化や外出自粛などよるストレス・・・これらは尿酸を上げる原因になってしまいます。

尿酸値が高い状態が続くと、たとえ若い人でも痛風発作を引き起こします。
もし痛風になってしまったら、内科に受診しましょう。状態に応じて、炎症や痛みを抑える薬や尿酸を下げる薬を処方します。

痛風を痛がる人痛風の患者さんの中には、足を引きずって病院に来る方や、足の指が腫れてしまって普段の靴が履けず、サンダルで来る方もいらっしゃいます。
ただ、痛風発作は1週間前後で治まり、痛みは消えてしまいます。そのため、治療をやめてしまったり放置してしまったりする方も少なくありません。

しかし、痛風は一度起こすとまた繰り返すこともしばしば。再発を繰り返しながら重症化していきます。
痛風の痛み以上に怖いのは、さまざまな「合併症」です。尿酸値が高い方は、尿路結石や腎障害、脂質異常症、高血圧など他の病気になるリスクも高く、心筋梗塞、脳梗塞などの大きな病気を引き起こすこともあります。つまり、痛風は自分の体からのSOSなのです。

あなたは何個あてはまる?痛風チェックリスト

痛風になりやすいかどうか、セルフチェックをしてみましょう!

□20歳のときより体重が10㎏以上増えた
□水分をあまりとらない
□食事の量が多い
□運動をあまりしない
□血圧、中性脂肪が高い
□ストレスや疲労が多い
□アルコールをよく飲む

あなたはいくつ当てはまりましたか?
3つ以上当てはまる人は要注意です!一度生活習慣を見直してみることをおすすめします。

痛風を予防する5つのポイント

では、具体的にどんなことに気を付ければ良いのか解説していきます。生活習慣改善のポイントは5つです。

(1)食事の量を抑えて、体重を落とす
(2)アルコールを減らす
(3)水分を十分にとる
(4)適度な有酸素運動をする
(5)ストレスを上手に発散する

(1)食事の量を抑えて、体重を落とす

ヘルシーな食事まず、食事の量が多い方や肥満気味の方は、食べすぎを見直し体重を落としましょう。
痛風予防には、尿酸のもととなるプリン体を控えることが有名ですが、実は、食品から作られる尿酸は全体の20%程度です。残りの80%は、自分の体の中で作られています。プリン体の多いレバーや干物を食べ過ぎないことも大切ですが、それ以上に、食事のエネルギーを抑えてバランスを見直すことの方が有効です。
お腹がいっぱいになるまで食べてはいませんか?腹八分目を意識したり、揚げ物を控えたり、できそうなことから始めましょう!

(2)アルコールを減らす

アルコールは、体の中で尿酸が作られるのを促し、尿から出ていくのを妨げるため、尿酸を上げる働きがあります。プリン体の多いビールや発泡酒だけでなく、お酒の種類に関わらずアルコールそのものが尿酸を上げやすいので要注意です。さらに、アルコールを飲むとトイレに行く回数が増えて脱水傾向になり、血液中の尿酸が濃縮されてしまいます。
また、おつまみとしてプリン体の多い食品や揚げ物、お菓子などが増えると、あっという間にカロリーオーバーになってしまうこともあります。
休肝日をつくる、1回に飲む量を減らすなど、なるべく控えていきましょう。ノンアルコールビールを活用するのも一つの方法です。

(3)水分を十分にとりましょう

尿酸は腎臓から尿の中に排泄されるため、積極的に水分をとって尿の量を増やせば、尿酸が排泄されやすくなります。また、水分が足りず脱水気味になると、血液が濃くなって尿酸のかたまりができやすくなり、痛風のリスクを高めます。夏は特に痛風発作の起こりやすい季節です。熱中症にも気を付けながら、1日2リットルを目安にこまめにとるようにしましょう。

(4)適度な有酸素運動をしましょう

ジョギングの様子肥満の解消や、痛風以外の生活習慣病予防のためにも、軽い有酸素運動を継続して行うのが効果的です。ただ、激しい運動は痛風の引き金になるので注意が必要です。ウォーキングや早歩き、軽いジョギングなどを毎日の生活に取り入れる工夫をしましょう。今の生活に1日10分(=1000歩)プラスすると、生活習慣病の予防を防ぐという研究結果もあります。歩数計やスマートフォンのアプリを使って、普段自分がどのくらい歩いているのか、調べてみるのもいいかもしれませんね。

(5)ストレスを上手に発散しましょう

ストレスは尿酸値をあげるといわれています。自分なりのストレス解消法はおもちですか?
ストレス発散が、飲酒や過食、激しい運動では、逆に尿酸値をあげることになってしまいます。十分に睡眠をとる、適度に体を動かす、のんびりリラックスする時間をつくるなど、体に優しい自分なりのストレス解消法を見つけていきましょう!

今回は、コロナ渦で若者に増えている痛風についてお伝えしました。

私たちの体は日々食べた物からできており、健康は毎日の生活習慣の積み重ねです。
定期的な健康診断でカラダをチェックし、再検査や要精密検査の項目があった場合は医療機関へご相談ください。自分の体や生活習慣を見直すことに、遅すぎることはありませんよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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院長 溝口哲弘