【コラム】甘いものがどうしても食べたい時は?

58歳 女性のAさん 身長 150㎝ 体重 54㎏
おやつが楽しみで「主食を抜いても和菓子やケーキを食べたい」と考えている。間食は1日2-3回程度で、家にいて暇なときはつい食べてしまう。体重も増えてきていて気をつけなきゃと思っているが、ご飯の量を減らしているから大丈夫だと考えています。
15時の間食を控えると少し甘みが欲しくなるとの相談がありました。甘味料の提案がありましたが、Aさんの感想はどうでしょうか?

栄養士(小)栄養士:こんにちは。インフルエンザの方も増えてきましたが、体調はいかがですか?

 

Aさん:風邪はひいていないけれど、朝晩は寒いし気を付けないといけませんね。

 

栄養士(小)栄養士:そうですね。ところで前回お話しした甘味料はつかってみましたか?

 

Aさん:はい、あのあとスーパーについでに寄ったんですね。そしたらお話ししてたラカントSとパルスイートを見つけましたよ。お砂糖と同じ甘さのほうが料理の時に考えやすいからラカントSにしました。

 

栄養士(小)栄養士:早速、見てくださったのですね!実際使ってみましたか?

 

Aさん:えぇ、もちろん!やっぱり休憩の時は甘味が欲しかったので、砂糖代わりに使えるのは嬉しいですね。我慢しなくていいんだと思うと気が楽になりました。でもやっぱり、ちょっと食べたくなるのよ…。食べちゃダメなのはわかっているのだけどね、やっぱりダメよね?

 

栄養士(小)栄養士:そうですよね。では今回はそういう時の対策についてお話します。まず間食の問題点は覚えていますか?

 

Aさん:血糖値が高くなる時間が続いてしまうのよね。あと食べ過ぎて太ってしまうのよね。

 

栄養士(小)栄養士:そうでしたね。しっかり問題点を把握されていますね。ちなみに血糖値が上がる理由は炭水化物が消化を経て糖に変わるからでしたね。

 

Aさん:えぇ、だからイモなど炭水化物の多い食品は気を付けて食べるように言われたんですよね。

 

栄養士(小)栄養士:その通りです!血糖値が上がる理由は、食べ物の糖質が分解され糖になり、それが血液中に運ばれるからでした。おやつにも糖質が多いもの、少ないものや脂質の高いもの、低いものといろいろあります。間食でどんなものを食べるのか、気を付けてみることも大事です。「分かっているけど食べたい。」それが皆さんの気持ちだと思います。ですので、そういう方のために今日は代わりになりそうな商品についてお話ししたいと思います。

Aさん:そういう商品のお話しですか…。あっ!そういえば前に糖質OFF商品の話をしてくださりましたね。

 

栄養士(小)栄養士:思い出してくださって良かったです。体重増加を防ぎ、適度に楽しむための間食の目安のエネルギーは80~160kcal程度が目安です。今食べられているものはどのくらいのエネルギーかご存知ですか?

 

Aさん:あー。あんまり見ていなかったです!ちょっと帰ったら食べているものがどのくらいなのか見てみないといけないですね。

 

栄養士(小)

栄養士:そうですね、例えばチョコレートならだいたい3粒で約80kalくらいです。

 

Aさん:えーっ!!3粒で80kcalですか!?チョコレートなんて1回に6-10粒くらい食べてしまいます。ついつい手が伸びてしまうと気が付いた時には包み紙が山になっていたり…。

 

栄養士(小)栄養士:そうですか、どうしても食べたい方や糖質が気になる方のために低糖質のチョコレートなどが出回っています。そのほかにも低エネルギー低糖質の商品の例としましてはノンシュガーのあめや糖質制限のアイスやクッキーなどの低エネルギー低糖質のお菓子や、低糖質のパンなどもあります。また無糖のヨーグルトや牛乳、チーズ、ナッツなどできるだけ糖質が少なくビタミンやミネラルの豊富な食品をおやつの代わりにすることも1つの方法です。
Aさんが普段食べられているチョコレートが3-5粒ほどで満足できないよということでしたら、糖質の少ないチョコレート(低糖質商品)を利用するのも改善策の一つです。

Aさん:確かに…。もちろん我慢できる日は大丈夫ですが、そんな日が続いたりストレスが溜まっていたりすると沢山食べたくなってしまいます。同じチョコレートだったら、それは糖質の少ないものを選びたいですね。

 

栄養士(小)栄養士:ただし、注意する点があります。商品の表示をしっかり見ることです。「カロリーOFF」、「カロりー0」、「砂糖が0」、「血糖の吸収を抑える」、「糖類OFF」、「糖類0」などそれぞれ表現が違います。砂糖が0でも脂質が少ないわけではありませんし、炭水化物の量が多いものもあります。ですのでパッケージの表現に加えて成分表示の部分も確認しましょう!糖質OFFもほかの商品に比べ少ないという意味ですので、どのくらい少ないのかを確認する必要があります。

Aさん:そうなのですね!パッケージに○○OFFなどかいてあるとそれだけでよさそうと思っていましたが、表示を見るように気を付けます。

 

栄養士(小)栄養士:ぜひチェックしてみてくださいね。今日お話ししたことはどうしても間食を食べたくなった時の対策です。できるなら、コーヒーのみで十分だといいですが、どうしても食べたいときに活用してみてください。

 

Aさん:ストレスがたまりそうだったら、低糖質の菓子も取り入れてみたいと思います。味もちょっと気になるし、試してみますね。

 

栄養士(小)栄養士:ほどほどでお願いしますね。また感想を教えてくださいね。


溝口ファミリークリニック
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院長 溝口哲弘

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