【健康まめ知識】生理について 第4回

大喜びの女性地域の皆さんの幸せと健康を願う当院。
今回は女性の健康を考える上では欠かせない「生理」について、10回にわたってお伝えしていきます。

正常な生理とはどういう状態なのか、年齢による変化はあるのか、月経前症候群(PMS)や生理痛を和らげるにはどうしたらよいのか…といった様々な情報を掲載予定です。
本情報により、少しでも皆さんが快適に過ごせるお手伝いが出来たらと思います。

生理痛を和らげるには?

体調不良の女性子宮をギューッと絞って血を押し出すよう指令を出すのが「プロスタグランジン」という物質です。「プロスタグランジン」は痛みの物質でもあるため、多く分泌されてしまうとそれだけ痛みが増します。この「プロスタグランジン」も生理痛の原因です。

どうして多く分泌されてしまうのでしょうか?

その理由はいくつかあります。出産をしたことが無い場合には、子宮頚管が硬く狭いために血液が通りにくいという理由があります。他にも子宮の位置によって血液が通りにくいという理由もあります。あるいは、「プロスタグランジン」の生成が多い遺伝子を持つ人もいるという報告もあるようです。

生理の痛みを緩和させるには、

  • 「プロスタグランジン」を必要以上に分泌させないようにすること
  • 血液をサラサラにして、血のめぐりをよくすること

が大切です。

血のめぐりをよくするために

体を温めることにより、血のめぐりをよくすることが期待できます。

<朝起きたら朝ごはんを食べて体温を上げる>
ご飯を食べる女性眠っているときは、体温が1度ほど下がっているのです。朝起きてバタバタ動き回っていると、体温が上がってくるかもしれませんが、一時的なものです。朝ごはんを食べていないと、ランチのころには手足が冷えてくると思います。
体温を高めるには、食事の消化熱です。そして、それがどのくらい維持できるのかは何を食べるのかによって違います。糖質や脂質のみだと摂取カロリーの6~4%程度しか使われませんが、たんぱく質をメインに食べると約30%も使われるのです。朝からしっかりたんぱく質を食べると、冷えを感じることなく昼を迎えることができます。そこでまたランチを食べて体温を上げるのです。

<夜はなるべく湯船につかり体温を上げる>
湯船につかる女性湯船につかっても、一時的に体温を上げるだけと思うかもしれません。しかし、これも朝ごはんと一緒で「夜にいったん体温を上げる」ことがとても大切なのです。体温が上がったり、汗をかいたりすると副交感神経が刺激されます。副交感神経とは体をリラックスさせる神経です。この副交感神経を一度刺激することが大切で、それにより血の巡りが良くなるのです。副交感神経が刺激された後、体温が下がっていくと眠気を感じます。ぜひ最近眠れないなどの悩みを抱えている方は、湯船にゆっくり浸かってみてください。なかなか湯船につかれない場合は、足浴もおすすめです。

次回は月経前症候群(PMS)についてです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考文献】
自分の体を守る正しいデータを持てなかった女性たちへ
生理で知っておくべきこと
予防医療コンサルタント 細川モモ

溝口ファミリークリニック
静岡県袋井市浅岡45-1
電話番号 0538-23-8300
院長 溝口哲弘

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