当院では、原子力災害などの緊急事態に備え、甲状腺被ばくを予防するための「安定ヨウ素剤」の自費処方を行っております。ご家族の安全を守るための備蓄としてご相談ください。
いざという時に正しく使えるよう、まずは以下の内容をご確認ください。
受診方法はページの最後にご案内しています。

【当院での処方について】
- 対象: 3歳以上の方
- 処方形態: 自費診療(保険適用外)
- 数量:特に制限は設けていません。ご希望の錠数をお申し出ください
※3歳未満のお子さんへは処方しておりません。
当院では丸剤(50mg錠)のみを取り扱っています。3歳未満のお子さんには丸剤ではなくゼリー剤等が必要となるため、お住まいの自治体の配布制度をご確認ください。
※40歳以上の方へ。
後述のとおり、40歳以上の方は原則として服用の必要性が低いとされていますが、ご希望があれば処方いたします。診察の際に医師よりご説明します。
【基礎知識】
1. 服用が必要とされる方
放射性ヨウ素の影響を最も受けやすいのは、成長期の子どもたちです。
- 最優先: 妊婦、授乳婦、新生児、乳幼児、子ども(18歳未満)
- 推奨: 18歳から40歳未満の成人
- 40歳以上の方: 放射線による甲状腺がんの発症リスクが極めて低いため、副作用のリスクを考慮し、原則として服用は不要とされています。
2. 服用のタイミングと「飲み方」
安定ヨウ素剤は「飲むタイミング」がすべてです。国や自治体から服用の指示が出た際に、速やかに服用してください。
- タイミング:
放射性ヨウ素を吸い込む直前(24時間以内)から直後(数時間以内)が最も効果的です。
24時間を過ぎると効果はほとんどありません。 - 年齢別の服用量(目安)
13歳以上: 100mg(50mg 2錠)
3歳〜12歳: 50mg(50mg 1錠)
※当院では50mgの錠剤を処方しております
3. 料金
自費診療・保険適用外(薬剤料・診察料を含んだ金額です)
3歳〜12歳 1錠 1,100円(税込)
13歳以上 2錠 2,200円(税込)
【服用上の注意点(副作用と禁忌)】
- 服用できない方
ヨウ素(ヨード)に過敏症の既往がある方(ヨード造影剤アレルギーを含みます) - 医師の判断が必要な方
以下に該当する方でも、診察のうえ処方できる場合があります。必ず問診票にご記入ください。
-甲状腺機能亢進症
-甲状腺機能低下症
-腎機能障害
-先天性筋強直症
-高カリウム血症
-低補体血症性蕁麻疹様血管炎(既往のある方を含む)
-肺結核
-ジューリング疱疹状皮膚炎(既往のある方を含む) - 副作用
稀に発疹、胃痛、吐き気などの過敏症状が出ることがあります。
非常に稀ですが、ヨウ素過敏症によるショック症状や、過剰摂取による甲状腺機能の低下が起こる可能性があります。 - 重複服用について
服用は原則1回です。自治体から追加服用の指示が出た場合のみ、24時間以上あけて服用してください。
自己判断での重複服用は、甲状腺機能の低下を招く恐れがあります。
【保管について】
緊急時に迷わず手に取れることが重要です。
- 場所
防災リュックや、診察券と一緒に保管してください。 - 環境
直射日光を避け、涼しい場所で保管してください(湿気厳禁)。 - 点検
数年に一度、使用期限が切れていないかチェックしましょう。

【受診方法】
ご予約は不要です。
受付時間内にご来院いただき、受付で「安定ヨウ素剤の備蓄について」とお伝えください。
待ち時間を短くするために
問診票は下記からダウンロードいただけます。ご記入のうえお持ちいただくと、当日の待ち時間が短くなります。
・ご記入いただくのは太枠内のみです
・服用される方お一人につき1枚ご記入ください。ご家族分をご希望の場合は人数分を印刷してお持ちください
・18歳未満の方は、保護者の方がご記入ください
・印刷が難しい場合は、当日受付でお渡しします
当日の流れ
- 受付
「安定ヨウ素剤の備蓄について」と受付でお伝えください。問診票をお渡しします - 問診票のご記入
ご記入がまだの方は、こちらでご記入いただきます。服用される方お一人につき1枚ずつです - 診察・お渡し
医師が問診票を確認し、お渡しの可否と錠数を判断します
錠剤と服用説明書を、保管用のチャック袋に入れてお渡しします - 会計
診察後にお会計となります
ご家族分をご希望の方へ
代表の方お一人のご来院で、ご家族分もお受け取りいただけます。 ただし、アレルギーや持病は方によって異なるため、服用される方お一人につき問診票を1枚ずつご記入いただきます。ご家族の年齢・体調がわかる方がご記入ください。
ご持参いただくもの
- ご記入済みの問診票(ダウンロードされた方)
- 診察券(お持ちの方)
- お薬手帳(お持ちの方)
ご不明な点は、当院までお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】
安定ヨウ素剤は、あくまで「放射性ヨウ素による甲状腺被ばく」を防ぐ補助的な盾です。セシウムなど他の放射性物質には効果がなく、外部被ばくを完全に防ぐものでもありません。
「まずは避難し、放射性物質を体に入れないこと(マスク、肌の露出を避ける)」を最優先とし、安定ヨウ素剤は正しく補助的に活用しましょう。