袋井市浅岡 医療法人社団MFC 溝口ファミリークリニック:総合内科・小児科 生活習慣病:糖尿病・高血圧・高脂血症対策に力を入れています。院内処方  診療圏:袋井市・磐田市・掛川市・浜松市 

高山病予防

高山病とその予防

高山病を知りましょう。Mebio Vol.18 No.6から引用しました。

高山病の定義
高山病(High Altitude Illness)とは、2,000m以上の高所での低酸素に
よる身体症状の総称です。ただし、高齢者においては、1,500mからを高所と
考える必要があります。
高山病は誰もがかかる① 山酔い(AMS;Acute Mountain Sickness)、
と命にかかわる2つの疾患、②高所肺浮腫(HAPE;High-Altitude Pulmonary
Edema)、③ 高所脳浮腫(HACE;High-Altitude Cerebral Edema)の3疾患に分けられます。

症状・診断
1.山酔い
(AMS;Acute Mountain Sickness)山酔いは2,000m以上、高齢者は1 , 5 0 0 m 以上の高所で頭痛に加え、次の症状が少なくとも1 つある状態です。
①食欲低下、吐き気、嘔吐などの消化器症状
②全身疲労感または脱力感
③立ちくらみ、またはメマイ
④眠れない、息苦しく何度も目覚めるなどの睡眠障害
山酔いは3 , 0 0 0 m の高度で1 0 %、3,500mでは30%、4,000mでは50%、そして4,500mでは60%の人がかかります。

2.高所肺浮腫
(HAPE; High-Altitude Pulmonary Edema)
高所肺浮腫は、山酔いと合併することがほとんどですが、急速かつ単独に発症することもあります。次の症状と徴候がそれぞれ2つ以上あることで診断します。
a.症状
①安静時の呼吸困難
②セキ
③全身脱力感または歩行困難
④胸部圧迫感または締めつけられた感じ
b.徴候
①少なくとも片肺での湿性ラ音、または喘鳴
②チアノーゼ
③頻呼吸
④頻脈
高所肺浮腫( H A P E )は山酔い(AMS)患者の約1%がかかる重症状態です。

3.高所脳浮腫
(HACE;High-Altitude CerebralEdema)
高所脳浮腫頻度はさらにまれですが、死の一歩手前の重症状態です。症状は山酔い(AMS)に加え、運動失調、精神錯乱、最期は昏睡、死亡に至る疾患です。早期診断は、地上に引いたラインの上をまっすぐに、カカト・つま先・カカト・つま先と交互に接触させて歩けるかという簡易テスト=タンデムテストで行います。

高山病2つの予防法
①ゆっくり日程をとり、高所に登る
②薬剤(アセタゾラミド)での予防
限られた日程やいきなり3,000mの高所にある空港に着陸する南米のツアー
など、日本のパック旅行の現状では、①の方法は不可能です。②はアセタゾ
ラミド250mg 2 錠/日を高所に行く前日と、到着後3 日間服用するもので、
これは欧米の旅行者には一般化している効果的な方法です。軽度の副作用と
して、4 人に1 人が、手足の知覚異常を、10人に1 人が頻尿を訴えます。当
然ですが、この薬剤にアレルギーのある人は使用できません。
日本では眼科領域で、緑内障の治療薬として、広く安全に処方されている薬剤ですが、内科領域ではなじみが薄く、高山病の予防薬としては積極的に投与されてはおりません。

アセタゾラミドの高山病予防の主作用は次の2点にあります。
①脳血管を拡張し、血流量を増加させ、脳の酸素不足を改善する
②呼吸中枢刺激剤として全身の低酸素状態を改善する

治療費など

診察・調剤・薬剤情報書:3240円(税込み)
ダイアモックス 10錠:3240円(税込み)
          計 6480円

ダイアモックスは 高地前日 2錠
         高地3日間 6錠
         高山病発症時追加用 2錠
の計10錠のみで処方します。

海外渡航用ワクチン接種同時にされる方は、ワクチン接種に診察料が組み込まれているため、ダイアモックスの薬剤料のみの負担になります。

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