【健康まめ知識】生理について 第1回

大喜びの女性地域の皆さんの幸せと健康を願う当院。
今回は女性の健康を考える上では欠かせない「生理」について、10回にわたってお伝えしていきます。

正常な生理とはどういう状態なのか、年齢による変化はあるのか、月経前症候群(PMS)や生理痛を和らげるにはどうしたらよいのか…といった様々な情報を掲載予定です。
本情報により、少しでも皆さんが快適に過ごせるお手伝いが出来たらと思います。

「正常な生理」とは?

あなたの生理は、正常でしょうか?「正常な生理」の定義は次のように決まっています。
生理カレンダー

  • 周期が25日以上38日以内
  • 出血している日数が3日以上7日以内

この2つに当てはまっているかどうかです。

周期というのは、生理の始まった日を1日目とし、次の生理が始まる前日までの日数のことです。

例:
9月5日に始まり、次が10月3日に始まる → 周期は28日

もちろん、「正常な生理」の定義からずれてしまった場合でも、「すごくストレスのかかることがあった」「とても忙しかった」などの理由が思い当たり、次の月にきちんと戻っていれば、それは異常ではありません。「正常な生理」の定義から外れた状態が2~3か月ほど続くようであれば「月経異常」を疑った方がよいので、病院に行くことをお勧めします。

そもそも「生理」とは?

そもそも生理とは、私たち女性の体内で「卵を育てる期間に起こるイベント」のことです。鳥は卵を産んだ後に温めて孵化させますが、人間はそれを体内でやっています。

卵子のもとになる卵「卵胞」は、眠っているところを「卵胞刺激ホルモン」によって数十個~数百個起こされ、その中から一つだけが育ちます。選ばれた卵が女性ホルモン「エストロゲン」の分泌により、妊娠に向けて成熟していきます。排卵を起こすために、脳からの指令で「卵胞刺激ホルモン」そして排卵を促す「黄体形成ホルモン」が増えていきます。この2つのホルモンの急増から16~32時間後に卵胞から卵子が放出される「排卵」が起こります。

女性ホルモンの周期

無事に排卵が終わると、「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」は少なり、女性ホルモンの1つ「プロゲステロン」が増えていきます。この「プロゲステロン」ともう1つの女性ホルモン「エストロゲン」の2つホルモンにより栄養と水分が蓄えられ、子宮内膜が厚くなってふかふかのベッドになり、「妊娠の準備ができた!」という環境が作られます。ふかふかベッドを作るために2週間ほど「プロゲステロン」がたくさん出る状態が続き、この時期にPMSになります。

次回は、年齢による変化・体脂肪との関係についてです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考文献】
自分の体を守る正しいデータを持てなかった女性たちへ
生理で知っておくべきこと
予防医療コンサルタント 細川モモ

溝口ファミリークリニック
静岡県袋井市浅岡45-1
電話番号 0538-23-8300
院長 溝口哲弘