【健康まめ知識】生理について 第2回

大喜びの女性地域の皆さんの幸せと健康を願う当院。
今回は女性の健康を考える上では欠かせない「生理」について、10回にわたってお伝えしていきます。

正常な生理とはどういう状態なのか、年齢による変化はあるのか、月経前症候群(PMS)や生理痛を和らげるにはどうしたらよいのか…といった様々な情報を掲載予定です。
本情報により、少しでも皆さんが快適に過ごせるお手伝いが出来たらと思います。

年齢による生理の変化

さまざまな年齢の女性たち10代で初潮を迎え、20、30、40代と年を重ねて50歳くらいで閉経に近づくにつれ、出血量が減り、日数も短くなっていきます。心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、周期も出血量も年齢とともに変化することを覚えておいてもらえればと思います。

女性ホルモンは年を取ると分泌量が減ります。女性ホルモンの分泌量が減ることによって何が起こるかというと、骨が弱くなります。女性ホルモンの「エストロゲン」は骨にカルシウムやマグネシウムを吸着して、強くする働きがあります。そのため、「エストロゲン」が減ると、この吸着する力が下がって、骨が弱くなります。骨粗しょう症になりやすくなるのです。

最後の生理から1年間生理が来なかったら閉経です。更年期とは閉経前後の10年間のことを言います。45歳で閉経した人ならば、40~50歳が更年期に当たります。40代に入ってから生理不順が数か月続いている人は、更年期に入った可能性があります。さらに、60日以上生理が来なければ、閉経移行の後期にあたり、閉経まであと1~3年と考えられています。

体調不良の女性更年期には体に不調が出る人が増えます。更年期に出る症状なので「更年期障害」と呼ばれます。日常生活に支障が出るようなら婦人科の受診をお勧めします。

生理と体脂肪

体重計脂肪は女性の体に絶対必要なもので、生理にも関係しています。
生理がくる条件の最も大切な要因が「体脂肪が一定量あること」です。

「アスリートは生理が来ない」ということを聞いたことがあるかもしれませんが、女性の多くが1%でも減らしたいと思っている体脂肪は、じつは女性の体を守ってくれている守護神でもあります。
女性の体脂肪率の理想は、19~28%です。体脂肪率が15%を切ってしまうと、半分の人は生理が来なくなります。

また、初経でも特に体脂肪が大切で、体脂肪率が17%を超えることが条件だと言われています。そのほかのサインとして、身長や体重が急激に増加したとき、胸が膨らんできたとき、おりもので下着が汚れ始めたときなどがあります。

次回は生理痛のしくみについてです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考文献】
自分の体を守る正しいデータを持てなかった女性たちへ
生理で知っておくべきこと
予防医療コンサルタント 細川モモ

溝口ファミリークリニック
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院長 溝口哲弘