【コラム】あったか鍋料理の魅力

寒さが増してきましたね。今回は、冬に食べたい、手軽でおいしい鍋料理をご紹介します。
糖尿病の方でも安心しておいしく食べられる鍋料理の魅力をまとめました。

Q.糖尿病治療中です。先生から野菜を食べるように言われたので、サラダを食べるようにしているのですが、寒いのであまり食べる気が起きません。冬におすすめの野菜料理はありますか?

A.野菜をとる心がけ、素晴らしいですね!
野菜に含まれている食物繊維は、血糖値の上昇を穏やかにしてくれます。またコレステロールの吸収も抑える働きもあり、低エネルギーで食事の満足感も増します。サラダで食べるのももちろん良いですが、冬の時期は食べづらいかもしれませんね。

私のおすすめは、鍋料理です。
鍋料理の魅力は3つあります。
1つ目は、油を使わないため、揚げ物や炒め物に比べてエネルギーが低くなることです。血糖値のコントロールのためには、体重管理が重要です。
2つ目は、加熱をすることで野菜やきのこ、海藻類が食べやすくなることです。加熱してかさが減り食べられる量が増えるので食物繊維量もアップします。さらに、種類問わず様々な食材を入れられるので、いろいろな栄養素がとれます。
3つ目は、栄養のバランスが整いやすいことです。肉や魚介類、卵、大豆製品などのたんぱく質の食材に加え、野菜、きのこ、海藻類もたっぷり入れましょう。これに、ご飯や麺類などの炭水化物をつければバランスもばっちりです!

つまり、鍋料理は生活習慣病の予防・改善の強い味方といえます!

あわせて、血糖値のコントロールのために、心がけたいポイントがもう一つ!
それは、
①野菜やきのこ、海藻類→②たんぱく質や脂質の多い肉や魚介類、卵、大豆製品→③ご飯などの炭水化物の順番に食べること。
先ほどもお伝えしたように、炭水化物よりも先に野菜を食べることで、食後の血糖値の上昇を穏やかにしてくれます。このとき、少なくとも5分間かけて野菜やきのこを食べるようにしましょう。
また、たんぱく質や脂質を含む食品(肉や魚介類、卵、大豆製品)は、血糖値を下げるインスリンを出しやすくします。今まで何となく食べていた方は、今日からぜひ実践してみてください。
食事の量や揃え方など、詳しいことは、医師や管理栄養士にご相談くださいね。

<おすすめの鍋料理>
豚ニラキムチ鍋

いわしのつみれ鍋


溝口ファミリークリニック
静岡県袋井市浅岡45-1
電話番号 0538-23-8300
院長 溝口哲弘

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