【溝口情報局】脂肪肝と言われた方へ
ごあいさつ
こんにちは。溝口ファミリークリニックです。
3月を迎えましたね。
毎年この時期になると、スタッフでイチゴ狩りに行くのがクリニックの恒例になっています。
院長やスタッフ、お子さん含めた
「溝口ファミリー」でのイチゴ農園さんへ行き、
美味しいイチゴをいただきます。
元気いっぱいな子供達に負けず、大人のスタッフもはしゃぎます。
しかし今年は、コロナの影響で残念ながら中止に…。
今年は仕方ないな、と少し寂しく思っていたところ、
院長ご夫妻が、なんとスタッフ全員にイチゴを用意してくださいました!
真っ赤で立派なイチゴをいただき、スタッフみんな大喜び。
持ち帰って早速袋を開けると、甘い香りがふわっと広がって、香りだけでも幸せな気持ちになりました。
私たちスタッフはもちろんのこと、
イチゴ農家さんにも喜んでいただけたのではないかと思います。
客足が遠退きやすい このご時世。
自粛しながらも、地域を元気にできるような方法を考えるきっかけになりました。
来年は、みんなでイチゴ狩りに行けますように。
スタッフ一同、感謝の気持ちと希望をもって、
今月も笑顔で診療していきます(^^)
本当はコワイ 脂肪肝の話
脂肪肝。
皆さんは、この病気にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「脂肪肝と言われたから、食事とお酒に気を遣っている!」という方もいらっしゃるかもしれませんし、
「自分はそんなに太っていないから、あまり関係ないかな?」
こう感じる方も多いかもしれません。
脂肪肝は、今では成人の約3割が発症していると言われる、よくある病気のひとつです。
実は、お酒をそんなに飲まない方や、痩せている方でも、
「お腹のエコーをしてみると脂肪肝だった」という患者さんは少なくないのです。
脂肪肝を放っておくとどうなる?
答えは、「ノー」です。
実は、脂肪肝はコワイ病気に進行することがあるのです。
今日はみなさんにこの事をぜひ知っていただきたくて、記事を書いています。
以前は、脂肪肝はそれほど怖がる病気ではないと考えられていました。
しかし近年は、病気に対する考え方が変わっています。
脂肪肝は、「肝硬変」や「肝臓がん」に進行する場合があるのです。これは命にかかわります。
脂肪肝を放っておくと、肝臓が炎症を起こします。
細胞が壊れて、治して、また壊れて・・・。
これを繰り返していくうちに、肝臓が硬くガチガチになっていきます。この状態が、肝硬変です。こうなると、本来の肝臓の働きが失われていきます。
脂肪肝を放置すると約1~2割が肝硬変となり、そのうち数パーセントで肝がんが発生すると言われています。
コワイのは、肝臓の病気だけではありません。
糖尿病や動脈硬化、さらには心筋梗塞、脳卒中などの危険性も高まることが分かっています。
これもまた、命にかかわります。
つまり、脂肪肝は、命にかかわるさまざまな病気の前段階なのです。
脂肪肝のコワサ、お分かりいただけたでしょうか。
脂肪肝の有無は、お腹のエコーや採血で分かります。ぜひ、年に1回健診を受けて確認することをおすすめします。
ただ、昨年からは新型コロナウイルスの影響で健診が中止になった、という声を伺います。
腹部エコーを受けていない方、
特に、血液検査で、AST、ALTといった肝臓の値や、中性脂肪、コレステロールが高い方は
エコーができる内科に相談してみてください。
当院でも検査可能です。
今すぐできる肝臓チェック
すぐに病院に行けない方は、
今からたった1分で分かるチェック方法があります。
ぜひご自身の肝臓の状態をチェックしてみましょう!
最近の採血結果をご用意ください。
下記サイトの計算式に、年齢、AST、ALT、血小板数を当てはめるだけです。
この計算で出た値を、FIB-4Index(フィブフォーインデックス)といいます。
いくつでしたか?
1.3未満の場合は、引き続き、病院で経過をみてもらいましょう。
1.3以上の場合は、肝臓の繊維化が進んでいる(肝臓の表面がごつごつしてきている)可能性があるため、詳しい検査を受けることをお勧めします。
脂肪肝の原因
脂肪肝は、その名の通り、肝臓の細胞に中性脂肪がたまった状態のことです。いわゆるフォアグラ状態です。
フォアグラは、ガチョウやアヒルに沢山のエサを与えて栄養過多にして、そのうえ運動を制限し、肝臓に脂肪をため込んで作られます。
私たち人間も同じです。
食事の偏りや食べ過ぎ、運動不足が積み重なると、余ったエネルギーが肝臓に運ばれて脂肪としてたまり、次第にフォアグラ状態に近づいてしまいます。
また、お酒をよく飲む方も要注意です。
アルコールは、肝臓で分解されます。長期にわたり多量の飲酒を続けることで、せっせとアルコールを処理してくれる肝臓の働きが悪くなり、脂肪がたまっていきます。
さらに、アルコール自体に、肝臓で脂肪を作らせる作用があることも分かっています。恐ろしいですね。
肝硬変や肝がんまで進行すると、残念ながら、もう元の肝臓には戻りません。
肝臓は沈黙の臓器です。
異常があっても、状態かなり悪くなるまでは自覚症状がほとんど現れません。
傷ついても、疲れても、私たちが生きていくために、日々黙々と働いてくれています。
もしかしたら、日々の生活習慣の乱れから、ひっそりと悲鳴をあげているかもしれません。
そんな一生モノの肝臓を守るために、今日からできる脂肪肝の予防・改善方法があります!
それは…
次回、お話しますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
溝口ファミリークリニック
静岡県袋井市浅岡45-1
電話番号 0538-23-8300
院長 溝口哲弘